タッセルまで到達できず

そんないかにも手縫いの不恰好でゴボゴボな、裏地の透けた死ぬほど重たいカーテンを姉は当たり前に使ってくれました。いつもは口うるさい姉が、「細かい事はいいよいいよ」と言ってくれました。実はカーテン止めのタッセルを作らなかったのです。もう力尽きた私は、「あとは適当にやって」と丸投げです。カーテンを作ってやると言ってタッセル無しで渡すなんて。本当に信じられません。
それでも今ならわかります、そんな手作りの不恰好さも味のうち。こうして作った思い出は、後になれば笑い話です。翌年姉の家に見に行くと、カーテン止めは麻ひもでカーテンをくくって使っていました。不便だろうと気の毒に思いながらも「似合ってるからまぁいいか」で終わらせた自分が、またまた信じられません。

アクセントになるタッセルに+1!


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新築祝いに手作りカーテン
手作りの縫い物って、カーテンならばまっすぐミシン掛けするだけだから簡単そう。そんな動機で、縫い物下手な私でもカーテンだけはよく作ります。20代前半の頃、姉の新築祝いに手作りのカーテンを頼まれました。ネイティブアメリカンスタイルが好きな姉夫婦はカーテン生地にもこだわり、さんざん探して選んだのはなんと普通の布。カーテン生地じゃなくて、素朴なバッファロー柄のインド綿でした。なんでバッファロー?!とにかく
カーテン生地じゃないと
しかし途中で気がつきました、縫っていて裏をかえすとバッファローがいない。カーテン生地ではないので裏は真っ白でプリントされていなかったのです。という事は、このままカーテンとして吊るしたら、外か中のどちらかから見た時、カーテンは真っ白ってことです。そんな事を最初から気がつかないのがいかにも素人です。真っ青です。両方からバッファローが見えるためには2枚合わせしかありません。カーテンってまっすぐ縫うだけだ
2枚合わせと柄合わせ
仕方なく同じバッファロー柄の布を買い足し、予定の倍以上の時間をかけて2枚合わせで縫いました。当然縫い終わりの方は長さが合わず妙にゴボゴボ。分厚いインド綿の2枚合わせでミシンが壊れそうだったし、なんといってもすごい重さです。そしていざ吊るしてみると、日の光で微妙に裏のバッファロー柄が…そうです、生地の2枚合わせをする時、私は柄合わせというものをしなかったのです。今考えれば裏は無地の軽い生地にするとか
タッセルまで到達できず
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3倍ヒダはドレープが繊細
さて現在、実家でカーテンの裾上げを頼まれました。簡単かんたんと引き受けながらもちょうど時間がなくて、ささっと済ませました。忙しいと気持ちの余裕もなくてざんざんと縫い終わらせました。多少縫い目が曲がってるのも味のうちだよ、と笑いながら届けてひと月後。実家に行くとそのカーテンはプロに頼んで縫い直させてありました。実家のカーテンは3倍ヒダの繊細なドレープが美しい、レースのカーテン。どうやら3倍ヒダの繊細